b-Freeアプリの利用シーン No.2

[データ収集ボランティアがアップロードする例]

重要な観光地や施設については,集中的に人を投入してバリア&バリアフリーデータを収集するのが効果的であろう.Bくんは大学生ボランティアで,3ヶ月に1回行われるバリア&バリアフリーのデータ収集イベント「*****」に欠かさず参加している.約100人が集まるけっこう大きなイベントだ.イベントでは,あらかじめ決められたエリアを3名で2時間以内にくまなく廻り,車いすや高齢者の歩行に障害になる場所を総ナメにする.スポット毎にメタ情報,写真や映像で記録していく.もちろん,GPSを常にONにしているのですべては位置情報が付加されたデータである.収集情報が多ければいいというわけではないが,チーム間で競争心が生まれるのはゲーム感覚で楽しいものである.

ある小道を通っていると,10センチはありそうな段差が見つかった.これだけの段差は車いすで通るのはムリだろう.Bくんのチームは,専用アプリを使って段差の状況を写真とメタ情報で記録した.動画を撮ろうかと迷ったが,写真で十分収まるしここについては不要と判断した.段差の高さは手持ちのメジャーで測って,いつものように専用アプリの該当項目にサクサクと記録.

しばらく歩いて行くと,とても使いやすそうな多目的トイレを見つけた.ひろいトイレだったので,この時は専用アプリの機能を使って動画を記録.もちろん,トイレの入り口からだ.トイレ内の設備は専用アプリで簡単にチェックして入力できる.

Bくんのチームは,2時間で5箇所のバリア情報と10箇所のバリアフリー情報を記録.見事30チーム中3位となった.この情報を車いすユーザーが参考にして「いいね!」を押してくれるのをちょっと楽しみにしている.

 

b-Freeアプリの利用シーン No.1

ただいま,b-Free プロジェクトでは,アプリの仕様作成フェーズです.この文章は,アプリの利用シーンをイメージしやすい物語にしたもので,開発者との意識合わせをする目的があります.

[車いすユーザーが外出先からアップロードする例]

電動車いすユーザーAさんのスマートフォンには,専用アプリがインストールされている.ひとりでの外出時は,いつも専用アプリをバックグランドで立ち上げているので,走行履歴が常に記録されるようになっている.アプリがよくできているのか,バッテリーの消耗はそれほど気にはならないらしい.

帰宅後に専用アプリで走行履歴をアップロードするのはいつものことである.これまで車いすで走行した道が専用アプリやWebですべて閲覧できるのは楽しいようだ.これまでAさんが通行できた膨大な経路履歴は他の多くの車いすユーザーからも閲覧できる.その経路履歴は,Google Map上にはっきりと軌跡としてしるされているのだ.何度も通った道は鮮やかな赤で塗られている.きっと,これまでのたくさんの経路情報はみんなの役に立っているだろう.

ところで,すべての移動経路をアップロードしたいかといえばそうではない.基本的には知られては困る行き先はないけども,自宅や友人の家などは個人情報に関わるので公開はしたくない.専用アプリなら,アップロード時に公開したくない経路だけを削除することも可能だ.こうして,Aさんはプライバシーを確保しながら,多くの人に役に立つ情報を日々アップロードしている.

専用アプリは,ちょっとした思い出作りの道具にもなる.目についたバリアフリースポットを,簡単な操作で写真に撮って位置情報とともにアップロード.専用アプリのマイページにはこれまでの写真や動画がびっしりだ.この一手間が誰かの役に立つと思えば,これくらいの手間は手間ではなくなる.しかも,自分の思い出アルバムにもなる.写真や経路情報に「いいね!」を押してくれる人がいるのも励みになっているようだ.誰かが見てくれたのが実感できるからだ.

バリアフリーマップ調査のお願いです。

NPO法人PADMの実施する「みんなでつくるバリアフリーマップ」プロジェクトからのお願いです。

ただいま、バリアフリー情報、写真や動画を投稿できるアプリを開発準備中です。
ゆくゆくは、日本全国各地に既にあるバリアフリー情報を繋げて、横断的に利用できるプラットフォームを作っていく予定です。

そこで皆さんにお願いです。
もし、ご存知のバリアフリーマップやサイトがございましたらぜひ教えてくださいm(__)m

誠に勝手ながら、締め切りは6月27日土曜日までとさせてください。
宜しくお願いします!!!

バリアフリーマップ調査の回答フォーム

代表:織田友理子
CTO:伊藤史人
CKO:吉藤オリィ

本番用ポスター

さまざまな人の協力成り立っている、「みんなでつくるバリアフリーマップ」プロジェクト。

明日掲示するポスターの製作もそうです。

これは、スペイン在住の SETSUKO さんによるもの。

ありがとうございます!

全方位映像撮影モード

全方位映像が撮れれば、わざわざカメラをぐるぐる回す必要はありません。スマホのカメラに特殊なレンズを装着すれば全方位映像が撮影できます。

ただし、アームの調整は必要です。

写真のような状態で全方位映像を撮影しながら走行すれば、あらゆる方向の映像を再生することができます。前も後ろも、右も左も見られるのです。

本プロジェクトでは、バリアフリー情報における全方位映像の有効性を調査したうえで、電動アームや電動雲台を使った全方位映像の撮影を簡単に行える仕組みを提案し開発します。

最近、Youtube が全方位映像をサポートするようになりました。きっと、車いすユーザーにも有効な技術として使われるに違いありません。私たちは最新の動画技術をバリアフリー情報に活用します。

下の動画は、車載による全方位動画サンプルです。画面内をマウスでドラッグしてみてください。周囲が見渡せます。これを車いすにつけたら面白いと思いませんか?